たけとけたと片付かない部屋

製造技術の仕事や家事・育児、趣味について書きます。

「仮面ライダービルド」は「科学と戦争の関係性」を描いていることが一番嬉しい

 最近出てきたハザードフォーム変身時の金型加工のようなCGがすごく好きです。たけとけたです、ヤベーイ!

 ジゴワットレポートさんは僕なんかよりはるかに特撮好きで作品に関する考察も書かれており、いつも楽しく読ませてもらっています。今放映中の「仮面ライダービルド」のテーマに関してもエントリを書かれており、とても面白かったです。

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 僕は、今作の「仮面ライダービルド」で「科学と戦争の関係性」を描こうとしていることがとても嬉しかったです。

 科学の力は人々を幸せにすることもあれば、人々を不幸にすることにも活用されてしまうのは世の常です。また科学には多額のお金が必要で、軍事利用目的で多くの研究がなされている一方で、その中で生まれた技術が人々の暮らしを豊かにしています。インターネットとか元々は軍事利用目的でしたが今では暮らしに欠かせないとても便利なツールですよね。この2面性から歴史の中でも多くのドラマが生まれてきました。

 そういう意味でも戦争を生み出す構図である「帝国(国家)」と「科学」は切っても切れない関係で、歴史上数多の科学者がその関係性に葛藤してきました。物理学者のアインシュタインヒトラー政権下のナチスドイツで原子爆弾が開発されることを恐れて、当時のアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルト原子爆弾の開発を勧めたけれど、結果として原子爆弾はアメリカの手によって日本に使われてしまったことに衝撃を受けた話とかは有名です。(のちにラッセル=アインシュタイン宣言により核兵器廃絶や戦争の根絶、科学の平和利用を訴えています)原子エネルギーも原子力発電の用に使えば人々の豊かな暮らしを実現できるわけで、科学(やその科学技術)そのものにおいても「正義か悪か」のような判断はできず、あくまでも人間の使い方に依存してしまいます。ただその技術が生まれなければ当然人が使うこともできないので、「科学技術として確立したばかりに新たな弊害が生まれる」という側面もあります。

 ただそんなこと言いながらも、新しいことを知るのは楽しいし、科学にはとてもロマンがあります。人類が月に行こうとか、遺伝子の秘密を探ろうとか、化学原子を理解しようとか、今まで知らないところに到達していく面白さに多くの人が魅了されています。

 その二面性を正面から描いた仮面ライダーというのは今までなかったんですね。そもそも仮面ライダーは悪い科学者が人体実験をして生み出したものですし、平成の作品でもライダーシステムを開発した組織は悪の企業だったり、マッドサイエンティストがいたりします。「悪者が開発」⇨「主人公が葛藤しながらも、人々のためにその力を使う」という構図です。描かれる科学者は悪者として描かれることがほとんどで、最後にいい人っぽくなることはありますが、悪者であることが強調されてきました。

 これが「仮面ライダービルド」では「その力そのものを主人公が開発する」んですよね。しかも知的好奇心のままに、もしくは人々のためにと発明した技術が、人を傷つける兵器として使われる。最初の頃は返信の時も「さあ、実験を始めよう」とか軽いノリでスマッシュ(仮面ライダービルドの世界に出てくる怪物)を倒したりしていました。それが中盤からは自分の開発した技術が戦争の状況を左右する重い展開で、主人公もそのことに葛藤していきます。

 

 「戦争がテーマ」といっても様々な切り口があると思っていて、戦争の悲惨さとか平和の大切さのような一般的なところもあれば今作のような科学者の立場から見える戦争もあると思います。なので僕はこの展開に結構満足しています。主人公の開発した技術で友人が戦い傷つく表現とかドキドキしますよね。ハザードフォームの「自我を忘れる」という設定も「科学技術の威力と危うさ」を表現していてよくやったなあと思います。

 ということで「科学と戦争」という視点も「仮面ライダービルド」の魅力ですね。めっちゃおもしろいので毎週楽しみです!

 

ではでは!ヤベーイ!

 

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jastaway03.hatenablog.com